EVENT REPORT

2019.02.07 Thu

CES2019に出展―100年先の未来を豊かにするのはエモテック!会場でも異彩を放った100BANCHブースをレポート

世界最大級の家電見本市CES2019が2019年1月8日から11日までの4日間、米国・ラスベガスで開催されました。今回、100BANCHが出展したのは、Sands Expo。世界中から次世代を担うスタートアップが集う場所としても注目されるほか、French Techや中華ブースなど各国のスタートアップ支援団体も多く出展しています。ここ数年で大きく成長した企業も多く、CESの各会場の中でも、もっともスピード感や未来をつくり出すエネルギーを感じることができる会場です。現地の盛り上がりを100BANCH事務局の西村がレポートします。

INDEX

■Sands Expoの様子

Sand Expo1階にある「Eureka Park」は、設立3年以内のスタートアップがズラリと並ぶ。奥に見えるのはフレンチテックゾーン。

100BANCHが出展したSands Expo2階にあるSmart Homeゾーン。

■100BANCHブース

今回100BANCHからは、5つのtech系プロジェクトがプロトタイプを展示。ここでは、その展示内容についてご紹介します

■お茶の最適な抽出を自動で行う急須『IoT teapot teplo』

『IoT teapot teplo』は、CES2019のInnovation Awardsを受賞。従来からデザインを一新し、高級感を増した新しいプロトタイプと、その横には受賞トロフィーが並べられました。人の体温や心拍数、周辺の温度や湿度を急須が読み取り、専用アプリと連動して今の自分に合ったお茶が自動で抽出されるという食のパーソナライゼイションに多くの来場者が興味を持っていました。

 

 

プロジェクトリーダーの河野辺さんは「今回の目的の1つは、3月からスタートするクラウドファンディングに向けたメディアリーチ。複数メディアからの取材依頼を獲得し、好スタートが切れました。」とコメント。CESは、世界中のメディアへのPR活動ができる最高の場所。今後の露出に期待です。

teplo プロジェクト詳細|http://100banch.com/projects/11142/

 

■編み物を使ったデジタルファブリケーション『Solidknit』

 

編み機の原理で中身の詰まった立体物をつくる全く新しいデジタルファブリケーションの開発を進める『Solidknit』。その独創的なアイデアは、CESの会場でも幅広い分野の方々に「おもしろい」と評価されていました。そのおもしろさを同僚に伝えようと何度も足を運ぶ来場者も。ブースでは、編み機に適した素材や活用方法のアイデアを来場者とディスカッションするなど、積極的なコミュニケーションが生まれていました。

 

 

プロジェクトリーダーの廣瀬さんは「注目していた企業と会話できたり、新たな知見を得ることができたり、海外には本当に多くチャンスが転がっているなと感じました。今回の接点を次のステップに活かします」とコメント。CESでの実験が、次の新たな実験につながっていきます。

Solidknitプロジェクト詳細|http://100banch.com/projects/10126/

 

■循環型食料生産システム『Now Aquaponics!』

水産養殖と水耕栽培をかけあわせた食料生産システム「アクアポニックス」と都市型菜園「Growroom」を組み合わせた食の未来を考えるシンボル「Q-room」を展示。最新テクノロジーが立ち並ぶ周囲とは一線を画し、その美しさに足を止めた来場者と共に、テクノロジーの先にある食や環境問題との人間の向き合い方について、語り合う場になっていました。

 

 

プロジェクトリーダーの邦高さんは、「今回のQ-roomをラスベガスの小学校へ寄付することが決まりました。アクアポニックスを教育面で展開したいを考えていたので、継続した情報交換ができる流れを得たことは大きな収穫です」と語りました。パートナーとの今後の展開が楽しみです。

NowAquaponicsプロジェクト詳細|http://100banch.com/projects/now-aquaponics/

 

■吹き出し型翻訳機『Fukidashi』

 

世界中からさまざま言語を話す人が集まるCESで大活躍したのは、吹き出し型の翻訳機『Fukidashi』。両面がタブレットになっており、日本語で話すと相手側には英語で表示され、反対に相手が英語で話すとこちらには日本語で表示される仕組み。その見た目から、カジュアルなコミュニケーションがたくさん生まれており、異なる言語が飛び交っているのに楽しげなが会話が成立している、、、そんな不思議な空間が生まれていました。

 

 

プロジェクトリーダーの篠原さんは、「自分が理解できない言語を話す来場者に『Fukidashi』を通じて商品説明したことで、自分自身でこの商品の価値や楽しさを再認識できました。事業化にむけた検討を加速したいです」とコメント。CESのような世界中から来場者が集まる展示会は、この商品にとって最高の実験の場となりました。

Fukidashiプロジェクト詳細|http://100banch.com/projects/fukidashi/

 

■影を楽しむ照明『RGB_Light』

 

分解された七色の影が現れるという不思議な体験が味わえる照明器具『RGB_Light』。会場では、直径約1mのUFO型の巨大照明が来場者を迎え入れます。『RGB_Light』が作り出す、不思議な空間の楽しみ方は世界共通。会場では自分自身の影を見て楽しむ光景が多く見られました。高度な技術をもったさまざまな商品が出展されるCESの中では、『RGB_Light』は極めてシンプルなテクノロジーですが、シンプルだからこそ、「Wow!」と鮮やかな印象を残す体験を来場者にもたらしたようです。

 

 

プロジェクトリーダーの河野さんは「購入したいという要望も多く、商品化に向けた自信につながりました。今年の一般販売にむけて準備を進めます」とコメント。言葉のいらないプロダクトの強さを感じることができたすばらしい実験となりました。

RGB Lightプロジェクト詳細|http://100banch.com/projects/rgb_light/

 

 

世界最大の家電見本市CES。その会場はもはや家電の域を超え、今の暮らしをより便利に、豊かにする最新のテクノロジーが多く紹介されていました。それらに比べ、100BANCHブースの展示は、技術や完成度の上では、まだまだ発展途上だったかもしれません。しかし、彼らのプロダクトに込められた「心地よさ」や「温かさ」といった、テクノロジーの先にある新しい価値を多くの方々に評価いただくことができたと感じています。

その100BANCHが表現した未来のテクノロジーに名前を付けるなら「エモテック(エモいテクノロジー)」。どこか冷たいイメージがあるテクロノジーに、血を通わせたような柔らかさや温かさを感じさせる技術。100年先の未来では、その「エモテック」が人々が豊かな暮らしをする上での、重要なキーワードになっているかもしれません。

 

これからも100BANCHが生み出す「エモテック」を世界中にお届けしていきます。

 

WRITER

100BANCH編集部

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